こんにちは。
超開運風水術・卍易風水師
の美雅です。
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美雅の母
美雅の母はとにかく何もしない母でした。
今は老人ホームに入所していますが、
認知症が発覚したのが７６歳。
本当ならまだまだ元気でいてもおかしくない年齢です。
実は母の認知症は原因不明。
アルツハイマー型でもなかったのです。
ですが、入所直前の生活ぶりを知る、
美雅や美雅の兄は「そりゃあこうなるよね」と
納得していました。
とにかく一日中ベッドから離れません。
おなかがすいた時にフラフラとコンビニに行きます。
趣味もなく、ネガティブな性格が災いして
社会性に乏しかった為、友達もいません。
たまに友達が出来たと思ったら、
常に人のあら捜しをするので、
勝手に自分から縁を切ります。
もし母が亡くなった時、
家族以外の誰に知らせようか・・・と考える時、
本当に一人も名前が出てきません。
高齢でなくても風邪などひいた時、
一週間も家で横になってテレビしか見ない生活をした時、
体力がめちゃめちゃ落ちているでしょう？
頭もボーっとしています。
久しぶりに学校や仕事にでると本調子ではなく、
元の体力に戻るまで時間がかかります。
人は衰えるのはものすごいスピードで衰えますが、
取り戻すのには時間がかかります。
これを「廃用症候群」（今は言い方変わってるかも）と言います。
母はきっとこの廃用症候群が行き過ぎたのと、
糖尿病の治療を自己判断で辞めてしまったことが
認知症に繋がったと思います。
ですが、母のこの感じは今に始まったことではありませんでした。
典型的な日本人
ものの考え方。
口だけで全く行動しない。
目立つ人の文句を言う。
LGBTや外国人、被差別部落に対する偏見。
「～に決まっている」という勝手な思い込み。
まさに典型的な日本人な母でした。
「何かお店やりたい」という事はずーーーーーーっと
言っていましたが、そのチャンスが来る度に
「お金を借りるのが怖い」と、
低金利の公庫の融資を恐れ、
やらない理由を作ります。
その反面、知り合いがどこそこで飲食店を開業したと
食べに行って、ダメ出しし
「私ならこうする」とやりもしないのに愚痴ります。
自分にはできないことをやってしまった
知り合いに対する、ただの嫉妬です。
誰かが「将来こんな職業に就きたい」
「将来こうなりたい」と夢を語れば、
「アホか！そんなんなれるわけないやろ！
そんなんになれるのはほんの一握りの人しか無理やねん！」
と罵ります。
美雅も他の兄弟も、
そして美雅のムスメにも言っていました。
（言われたムスメ大号泣）
美雅には理解不能なのですが、
どうやら母は私たちのことを思って言っているようでした。
これは心理学でいうと、無意識な
「自分よりも幸せになってもらいたくない。
自分を超えてほしくない」思いがそうさせているようです。
これも嫉妬やな。
寂しかったと言った父
なので、父に対しても非情でした。
子供に父親の愚痴を言いまくるんですから。
今でも覚えているのが美雅が小学生の頃、
父親が母親にパジャマを買ってきたんです。
サプライズで。
その時に母は
「家にお金がないのに、
こんなんなんで買ってきたんや！」
と罵っているのをハッキリと覚えています。
でも一番怖いのが、幼少期の美雅は
（父は家にお金ないのにパジャマなんか
買ってきたんや・・・）と思ったのです。
母親の影響って判断能力のない子供からすると、
本当に大きい・・・。
さらに母が施設入所直前に聞いた話で
驚愕したことがありました。
父の不倫が発覚し完全に母と別れるとき、
父は「寂しかったんや」と連呼していたそうです。
もちろん不倫はいけないことでしょうが、
やはり母親が「そうさせている」
「そういう現実を作り出していたんだ」
とわかった瞬間でした。
近所の宝石屋さんで、
何気に「いいなあ」と見ていた指輪を
父親がサプライズでプレゼントしてくれた時も、
パジャマ事件と同様に
「お金ないのに、こんなんいらんねん！
返してこい！」といったそう。
この話を母親は美雅に
「あの時も私が『ありがとう』って言えばよかったんか！！」
と「なんでそんなこと言わないとアカンねん」的に
言ってきました。
もうお手上げです。
父も失い、友達も失い、施設でも孤立しているらしい、
美雅の母親。
ボケた時、４人いる兄弟は誰一人として
施設入所に反対しなかった。
誰も一緒にいたいと思ってくれなかった。
最後の最後まで、自分を大事にしなかった母親。
「何をするのもお金がかかる」と何もしなかった母親。
（ちなみに生活費はほとんど兄が出していたので、
趣味をするくらいのお金はあった。
施設に入ってからの方がどんどんお金貯まってます。
何に使ってたんや・・・）
「私には生活力がないから仕方なく、あの人（父）とおるんや」
と子である美雅に言っていた母。
自分を大事に生きていれば、
他人にも優しくできるという、
真逆を生きていた母親。
本当に「自分を大事に生きる」のは幸せの基本です。
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